さつきの取り木方法

さつきは半落葉樹で葉っぱが完全に落ちないでほとんどが残っています。

特に花眼の周りは花眼を守るように葉が落ちていません。

このように完全に落葉しないものは取り木を切り離すタイミングが難しいです。

根は3ヶ月ぐらいで出る場合がありますが、落葉しないものは根が少ない時には切り離さないほうが良いです。

さつきは取り木しても切り離しのタイミングが難しいです。

出来れば翌年まで待ちましょう。

この写真は2月末の写真です。

ほとんど落葉はしてません。

さつきの取り木する皮むき

今回のさつきは幹が太いものだったのでナイフでひたすら削りました。

削る時の注意点

● 上下の削る距離は2~3Cm

● 上部分は根が出る部分なので綺麗に削る

● 削る深さは形成層を通り過ぎ白い幹が出てくるまで削る

削る部分が近すぎると幹同士が修復しようとして皮が伸びてきてつながってしまいます。

削る綺麗さで根が初根する確率が上がってきます。

綺麗に削ったらポットをかぶせますが、削り方で初根の確率が違ってきます。

ポットは枝にぶつからないように切ってあげて底の穴も幹の太さにあわせてポットの穴の太さも広げて上げましょう。

ポットは削ったところより2~3Cm下げたところに設置しましょう。

ポットがずり落ちないように針金で固定します。

ポットに土を入れて安定させよう

ポットの穴が大きいので先に大粒のゴロ土を一列だけ入れてあげてから水苔と赤玉のミックスしたものを入れてあげます。

土を入れることで安定して根が張りやすいようになります。

水苔も細かくしてあげて赤玉の小粒で半々に混ぜてあげます。

水を上げてより安定させよう

水は下から綺麗な水が出てくるまで上げます。

乾いた土はさらさらで動きやすいですが、水をやることでより安定します。

水をやって軽く占めてあげたら終わりです。

風があたって動かないとこで日陰で明るいところに置いてあげましょう。

これで水やりは根がないのでやり過ぎに注意して上げましょう。

これは2月下旬の作業風景ですが、夏頃になると根が出始める頃なので毎日か、1日おきに水やりをしましょう。

これで1年経ってから切り離します。

あまり根が小さい時は葉を取ってあげましょう。

葉と根のバランスを考えて上げます。

これが完成写真です。

まっ根が出て完成ですが、これで1年待ってポットを外します。

ポットを外す時が楽しいです。

盆栽に関係する全てのモノが揃う

一連の作業を動画にしました。


別のさつき 2017.3.2

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