獅子頭もみじに限らずほとんどの木に言えることですが木が冬眠しているころに取り木をかけるのが良いみたいです。
今回の獅子頭もみじは3月に取り木をかけたものでチョット遅いみたいです。
昨年の秋に行った時は紅葉している部分としていない部分がありましたが、親方が言うには「おそらく紅葉しているのは根が出てるやつで根が小さいから紅葉してるを思う」って言ってました。
やはり4つのうち3つが根を張っていて緑のままのもみじは根が付いていませんでした。
獅子頭もみじにしろ紅葉は綺麗だ。
獅子頭もみじの取り木カップはずし
針金で下がらないように固定しているものを切ってカップも切って取り外します。
中の土は取れやすいミズゴケと赤玉の小粒硬質を半分半分でミックスして使っています。
根が出ていて成功したものは取り木で皮をむいたところで切断して素焼きの鉢に入れ1年待ちます。
この時に使う土は赤玉や火山レキのミックスを使ってました。
風の当たらない所、日陰に置いてあげ1年待って根がしっかりと伸びてから化粧鉢に植えます。
根が出ているものは切断しますが、切断した後は細菌が入らないように切ったあとを保護してあげます。
取り木するところの幹の削り方
幹に根と生やしたい所を削りますが削る上の方は綺麗にしてあげます。
幹は皮を形成層と言われる緑色した薄い部分でその部分を残さず削ります。
水は幹の真の部分を通り戻ってくる特に形成層を通り根を生やすそうです。
だから削った上の方は綺麗にしないとイケないみたいだ。
上と下との間が狭いと根が生えないで上と下とでくっついてしまうそうだ。
取り木をする所へポットの取りつけ
ポットも幹の太さに合わせて下の穴を広げて切ってあげたりポットの上があたる時は上の部分の切ってあげる。
幹の皮をむいて削って所から2~3Cm下げて針金で上の枝に軽く縛ってポットを固定する、
ポットを固定して下の穴が大きすぎず小さすぎずにしてあげる。
大きい時はゴロ土の大きいのを入れてあげ、小さいのはダメで水はけが悪くなる。
ポットに土入れ
ポットを取り木する所へ上手く固定できたらミズゴケ半分赤玉土硬質小粒を半分で作る。
ミズゴケはふるいで細かくしてあげる。
土が入れ終わったら水を上げるが普通の植え替えと同じく水が綺麗になって下から出てくるまで上げてあげる。
これで3カ月以上経過したら根は出ているらしいが盆栽をいじる時は急がないのが鉄則だ。
翌年に更に下から取り木するので1年後にポットもはずす。
先に取り木をして根が出たものを鉢に
取り木で根の生えたものは鉢に植え替えしてあげて風があたって幹がぐらついて根が動かないようにして日陰で明るいところに1年置いて上げる。
最初は根が小さいので水のやり過ぎに注意してあげましょう。
この一連の作業工程を動画にしてみた